懐かしい曲です。「気分はフィリピンバンド」って感じ。私が遊びはじめた頃ディスコティークで演奏されていた曲ですから、もう30年も前のことになります。 当時のディスコというのは生バンドが入っていてゴーゴーガールが台の上で踊っていたものです。まだ高校生の私が年上のゴーゴーガールにねだられてプレゼントしたのが、この「天の守護神/アブラクサス」でした。つまりタカられたってことですが、子供だからそれでも大人の仲間入りしたような気がしたものです。 そんなわけで姫ちゃんが「この曲を演りたい」と持ってきたときには「へえ、ずいぶん古い曲を」と思いましたが、まあこれはみんなが知っているし、ステージ受けもする曲です。 サンタナの曲だと思っている人も多いでしょうけど、オリジナルはフリートウッドマック。1969年の「English Rose」がアルバムとしては初出だと思います。 そのCDも廃盤になっているようですから、すっかりサンタナに「持っていかれた」格好になっていますが、Fleetwood Macもこの曲のヒットを受けたかたちでライブではずいぶんやっていますから 元は取っているでしょう。それにしてもフリートウッドマックって、30年続いているバンドなんですねえ。 変形のマイナーブルースで、歌詞は非常にブゥードゥーっぽい。こんなものを60年代に作ってしまったイギリス人、ピーターグリーンというのはすごいものです。「You got your spell on me」 というのは「お前に呪いをかけられた」 「おまじないのせいでお前に惚れ、とりこになっちまった」。フーチークーチーやMOJOと通じる「黒魔術」感覚。RPGでいえば「チャームの魔法」ってやつです。 2番に出てくる「trick」は「売春婦の客」という意味なので、ブラックマジックウーマンはそういう女なのでしょう。 サンタナはブルースバンド時代にフリートウッドマックのこの曲を知ったのでしょう。アメリカのバンドがイギリスのブルースをカバーして成功した、ということになります。 この曲を含むアルバム「Abraxas」は全世界でヒットし、一躍サンタナを大スターにしました。 連続ドラマJ 「噂の女」:BSジャパン 足立梨花 公式ブログ - 10周年♡ - Powered by LINE 足立梨花(アダチリカ) | ホリプロオフ...